45周年を迎えた「ジャポニカ学習帳」と電子書籍サービス「たびのたね」のコラボ企画! 今回の企画では、「たびのたね」で購入したタイトルをまとめた「オリジナルガイドブック(まとめたね)の表紙」にジャポニカ学習帳の歴代の表紙たちを選択してダウンロードすることが可能になります。
1970年に発売され、“ちょっと高級な学習帳”として当時の子どもたちの憧れになった金箔のロゴが光る表紙、世界中の植物や昆虫を撮影する山口進カメラマンを起用して世界に1枚だけの撮り下ろしの写真を表紙にした“世界特写シリーズ”、「なぜこのような表紙になったのか意図が分からない」という珍表紙など厳選の12種類の表紙をショウワノート社員さんからの推薦コメントとともにご紹介します。
※ノートの解説は発売当時のものをそのまま掲載しております

1970年~
【金箔ロゴの初代ジャポニカ学習帳】
こちらが初代のシリーズ。小学館の「百科辞典ジャポニカ」とコラボして、当時では珍しいカラー写真を表紙に採用しました。表紙の紙は特殊なエンボス加工と豪華な金箔のロゴでした。
写真:ひまわり
ノートの解説:なし

1973年〜
右上のロゴマークをご注目ください。当時のイメージキャラクターの「しょうちゃん」が前シリーズより進化しています。金箔のロゴは無くなってしまいました。
写真:ホッカイエビ(タラバエビ科)
ノートの解説:北海道・樺太の沿岸にすみ、ムキエビやかん詰めに利用されている。

1974年〜
天然のナメコを表紙に起用。当時の担当者がもういないため、この写真の採用理由は今では分かりませんがおいしそうな良い写真です。
写真:ナメコ(マツタケ科)
ノートの解説:かさの表面はねばりけがあり、ぶなの木、かれ木にはえます。食用として人工さいばいもできます。

1978年〜
世界特写シリーズ・熱帯アジア編
昆虫植物写真家の山口進さんが撮り下ろす写真を起用した「世界特写シリーズ」はこの年から始まりました。「学習帳で目にする美しい花や昆虫、はじめて見る世界は、子どもたちの『好奇心』の入り口になると信じています」と言う山口さんは、この撮影のために世界各地を飛び回っています。右上の「しょうちゃん」マークもさらに進化しました。
写真:アカエリトリバネチョウ(アゲハチョウ科)
ノートの解説:マレーシアでは最も大きいチョウではねをひろげると、はしからはしまで約20cmもあります。生活史はまだ十分にわかっていません。グライダーのような飛び方をします。

1981年〜
世界特写シリーズ・ニューギニア編
ニューギニアなどの暑い地域は派手な色の昆虫が多いようです。
写真:ナンヨウゾウムシ(ゾウムシ科)
ノートの解説:ゾウムシは、ニューギニアでは非常に種類の多い昆虫です。なかでもこのナンヨウゾウムシは、青や緑、黄色のものがあり、大きさも2センチぐらいの大型ゾウムシです。

1983年〜
世界特写シリーズ・ヒマラヤ編
1980年に入ると右上のロゴから「しょうちゃん」が消えてしまいました! 代わりに新しいショウワノートのロゴマークが入っています。
写真:ポリオマティス ネパレンシス(シジミチョウ科)
ノートの解説:ネパールの2,500メートルほどの河原でみつけました。幼虫はマメ科の植物を食べるようです。青く光るのはオスです。

1986年〜
世界特写シリーズ・総集編
この頃からサイズの主流がA5判からB5判に変わっていきました。
写真:パプアキンイロクワガタ(クワガタムシ科)
ノートの解説:昼間に活動するクワガタムシです。草のくきに傷をつけて、出てくるしるをすって生活しています。(ニューギニアで撮影)

1993年〜
世界特写シリーズ・マレー諸島編
右上のロゴマークがさらに進化。枠の色味が少し明るくなりました。今では表紙の写真は花のみとなりましたが、このころは花と昆虫が半分半分でした。
写真:ゼブラホソミトンボ(トンボ科)
ノートの解説:はねを広げても4cmほどの小さいトンボです。ふつうのトンボのように飛びまわることはなく、す早く飛んではとまり、ユスリカなどの小さなこん虫を食べています。(インドネシア・ジャワ島で撮影)

1998年〜
世界特写シリーズ・オーストラリア編
花の科名は不明です。世界にはまだまだ、名前がついていない花や、生き物がたくさんいます。この頃から徐々に表紙から昆虫が減っています。
写真:シャイニング・ブローチ(科名不詳)
ノートの解説:春のオーストラリアでは、いつも風が吹いています。その中で、たれ下がった花をゆらゆらと、ゆらしていました。草の高さは20〜30cm、花の大きさは2cmくらいのかわいい花です。(ウェスタンオーストラリア州で撮影)

2004年〜
世界特写シリーズ・赤道編
赤道などの暑い国での撮影は特に大変です。各シリーズで違いますが、だいたい1シリーズの撮影には2〜3年かかります。
写真:ベニサンゴバナ(キツネノマゴ科)
ノートの解説:南アメリカの赤道に近いギアナ周辺の山地で見られ、草たけは、1.5〜2m。小さな花が集まって、一つの花のように見えます。1年に1、2回しかさかないので、ぐう然でしか見つけることはできません。(ベネズエラで撮影)

2012年〜
世界特写シリーズ・アフリカ編
アフリカは美しい花がたくさん咲いています。この年から表紙には昆虫がいなくなりました。しかし裏表紙や、中面では引き続き昆虫は活躍しています。
写真:プロサンセマム・ビコロール(ハマミズナ科)
ノートの解説:まるで花火のようにはなやかな花です。1つの株からたくさんの花をさかせるので、南アフリカの人は庭に植えて楽しんでいます。自然の中で見つけるのは難しい種類です。(南アフリカで撮影)

年代不明
珍表紙「筆と硯」
ロゴマークなどの様子から、おそらく初期のものと考えられますが詳細不明です。当時の担当者がすでにいないため、私たちにもなぜこのような表紙を作ったのかは分かりかねますが、コラボキャンペーン限定の表紙として公開させていただきます。
本ページ内掲載の内容は2015年11月現在のものです。
【ショウワノートからのコメント】
ジャポニカ学習帳は、発売から45年を迎えることができました。おかげさまで、今では誰しもが知るロングセラーブランドになりました。あまずっぱく深く記憶に残る小学生という特別な時期に、本当に多くの皆様に使っていただいたジャポニカ学習帳。懐かしい思い出とともに、ぜひ旅のお供にしてください。このコラボキャンペーンで、小学生のころに使っていた懐かしい表紙や、今見ても新鮮な驚きを与えてくれる表紙たちと出会えることを期待しています。また、近年は花の表紙を採用しているため、今は昆虫の表紙はございません。昆虫好きの方はこの機会にぜひ手に入れてはいかがでしょうか。